僕がアヴェッカーという職人に最も共感するのは、自分にしかできない方法で故郷を表現しているところです。
パティシエ&ショコラティエ/小山 進氏 (「パティシエ エス コヤマ」オーナーシェフ)
1964年、京都生まれ。1983年に神戸の「スイス菓子ハイジ」入社。数々の菓子コンクール(兵庫県クリスマスケーキコンテスト県知事賞、TVチャンピオン他多数)で優勝し、2000年独立。パティシエ エス コヤマを設立し、全国十数社の商品開発および技術指導を行う。2003年より現在の兵庫県三田市に「パティシエ エス コヤマ」を開店。2011年、フランスで最も権威あるチョコレート愛好会「C.C.C.」の品評会にて、外国人・初出品ながらも、最高位の「5タブレット」と「外国人最優秀ショコラティエ賞」をW受賞という、史上初の快挙。その後現在まで8年連続で最高位を獲得し続け、2019年にはこれまでの功績を讃えられ、「トップ・オブ・ショコラティエ」の一人として表彰を受ける。多数のメディアに出演しながら、お菓子づくりだけでなく幅広い創作活動に従事。近年では絵本を3冊出版するなど、ますます表現の幅を広げている。
アワード獲得作品『南仏プロヴァンスのアソート』では、地元プロヴァンスの素材をふんだんに使い、その土地ならではの方法でショコラに投影しています。
故郷を愛し、理解し、表現する。彼の唯一無二のショコラは、繊細でありながらインパクトのある、プロヴァンスの自然の豊かさと人の温かさが詰まった作品です。