チーズ熟成士とシェフ。異なる存在のようですが、実は共感する部分が多いです。生産者がチーズや食材の「生みの親」であれば、チーズ熟成士や私たちシェフは、「育ての親」です。チーズ熟成士は、チーズとしっかり対話し、1つのチーズが美味しくなるために必要な細かな調整を丁寧に行います。チーズ熟成士を何名も見てきましたが、初めてアレオス氏の「エポワスAOP」を口にしたとき、「完璧だ」と、思わず口にしたほど、その味わいに衝撃を受けました。あの体験は今でも忘れられないですね。
私自身、フレンチのシェフとして、デザートの1つ前を飾るチーズには人一倍気を使っています。フレンチにおいて、チーズは、優雅な時間やフランス文化をも演出する大切な役割を担ってますからね。
しかし、日本ではまだまだ“本物のチーズ”に出会える機会は少ないです。また自分で選ぼうとしても、好みの偏りや旬がわからないまま選んでしまうところですが、「究極のアレオス熟成チーズ頒布会」では、手に入れることが難しい上質なラインナップのチーズが毎月揃っています。更に季節を追って食べられることが素晴らしいですね。
この頒布会を通して、ぜひチーズの世界を広げていただきたいです。